こんにちは、まっつーです。
最近は大人になってから、自分がアスペルガーだと発覚する人が多いと聞きます。
だから、
もしかしたら自分はアスペルガーなのではないか?
と思われる方は多いと思います。
また、周囲にアスペルガー症候群っぽい人がいるんだけど、それに当てはまっているのか確認したいから特徴を知りたい!なんて考えている方も多いと思います。
アスペルガー症候群は、知的障害のない自閉症なので、ぶっちゃけ見た目・見た感じでは分かりにくいです。男女ともに存在していますが、特に女性だと見た目では分からない・・・といいます。
だから、大人になって、社会に出て、仕事がうまくいかなくて、ようやく自分がアスペルガーだと発覚することは多いのです。
以下のように、ダイヤモンド社でも「大人になってから自分が発達障害と知る人は多い」と取り上げられていました。
大人の発達障害と言っても、大人になってある日突然発症するのではありません。生まれつき障害を抱えつつも言語や知的能力に問題はないため、軽症の場合、幼少期は家族や教師にも見過ごされてしまいがちです。
学生時代は脳の特性から、「変わった人」「困った人」というレッテルを貼られ、本人も「他の人と違う」ことで生きづらさを感じつつも、環境や周囲の人のサポートにより何とか乗り切れます。
しかし、社会に出ると、高度なコミュニケーションや臨機応変な対応ができず、仕事や人間関係がうまく立ち行かなくなります。そこで精神科を受診して初めて発達障害であることに気づくケースが多いのです。
この記事を書いている僕自身も、20歳になってようやく自分がアスペルガーだと気付いたくらいですし(^^;)
とまぁ、前置きはここまでにしておいて、今回は大人のアスペルガー症候群の特徴と、見分け方をお伝えしたいと思います。
目次
大人のアスペルガー症候群の特徴と見分け方まとめ!

まず、前提としてアスペルガー症候群の特徴といっても、これはあくまでも傾向であって、全てに該当しているわけではありません。
専門医ですら、人によって「この人はアスペルガーだ!」といった判断が異なるくらいです。
また、アスペルガーといっても、大まかに
・積極奇異型
・受動型
・孤立型
の3種類があって、人によって特徴が大きく異なります。
さらには人によって
・軽度
・重度
の違いもありますし、グレーゾーンの人も多いです。
そして、男性や女性という性別によっても特徴の現れ方に差があります。
僕自身も今から紹介する「大人のアスペルガー症候群の人の特徴」全てに当てはまるわけではありませんので、それを理解した上で、「あくまで傾向である」という元で読み進めていってください。
大人アスペルガーの内面的な特徴(男性・女性)
まずは、大人のアスペルガー症候群の人の内面的な特徴から見ていきましょう。
男女ともに共通する点としては、以下のようなものになります。
- 周囲の人とうまく雑談ができず、コミュニケーションが苦手
- 素直だが騙されやすい
- 年齢相応の友だちができない
- 柔軟な対応・発想が苦手で仕事ができない
- 理屈っぽく、合理的かつ論理的思考
- 興味のかたよりやこだわりが強い
- 人に対しての関心があまりなく、人と共感しにくい
- 大きい物音がダメ
- 急な予定変更での錯乱がある
- 目を合わせない・または極端に凝視する
- 記憶力がよく、高学歴の人も多い
あくまでもこのような傾向・特徴があるということを理解したうえで、詳しく説明していきます。
1、雑談ができず、コミュニケーションが苦手
まず、アスペルガー症候群だと雑談が苦手という面があります。
僕は、なにかの議題があったり、自分の知っている話題であれば、かなり話しやすいです。例えば、仕事上の会話とかですね。
しかし、何気ない雑談が苦手です。
「最近こういうのにはまっていて〜」とか、「昨日こんなことがあって大変でした〜」とかですね。
特に冗談なんかを交えて話されても、僕の場合は上手く返せないので、なかなか苦痛です(^^;)
特に飲み会などで世間話とか冗談ばかりの会話だったりすると、何を喋ったらいいか分からずにフリーズします。大人になると、ある程度の社交性・コミュニケーション能力が求められるのですが、アスペルガーだとこれがきついですね。
このように、雑談やコミュニケーションが苦手なので、職場でも良好な人間関係が築きにくいといった面が男女問わずあります。
2、素直だが騙されやすい
アスペルガー症候群の人は、嘘が苦手です。相手の言ったことはわりと文字通りに受け取ってしまいます。
素直で裏表がないので、それはメリットでもあるのですが、あまり疑うことをしないために騙されやすいといった特徴があります。
特に大人になると、騙されてしまうと金銭的に大きなダメージを受けたりするので、くれぐれも注意したいところです。ちなみに、僕自身も相手の言ったことを素直に聞いてしまう…という特徴があるので、どうにかしたいところですね、笑
3、年齢相応の友だちができない
アスペルガー症候群だと、同年代の友達ができない・または少ないといった特徴があります。
なぜなら、ふつうに話が合わないんですよね(^^;)みんなが興味を持つものに興味を持たなかったりします。
特に女性の場合、子どものころはガールズトークに入れなかった・・・なんて方も多いみたいです。
また、大人のアスペルガー症候群であれば、同年代の人よりも年上か年下の方が関わりやすい、という特徴があります。
単純に僕の経験で言えば、高校や大学では冗談を言う楽しいコミュニケーションが求められたので、なかなかキツかったです。
しかし、大人になってからは真面目な話をする人が多くなったので、ずいぶん生活しやすくなりました。
4、柔軟な対応・発想が苦手で仕事ができない
大人になってから「自分はアスペルガー症候群ではないのか?」と気づく要因の一つに、
- 柔軟な対応が苦手すぎる
- マルチタスクができない
など、仕事面で問題が発生するという点があげられます。
臨機応変な対応が求められる接客業、飲食店などでは、柔軟な対応ができないアスペルガー症候群だと致命的になります。
特にやることがマルチタスクだと、「一体何からやればいいんだ?」と優先順位がつけられないといった特徴があるので、「仕事ができないやつ」といったレッテルをはめられてしまうのです。
大人になるとどうしても仕事をして生きなければなりませんから、その際に適職につけないと、アスペルガー症候群の特徴・特性のせいでかなり苦しい思いをすることになってしまうのです。
ちなみに僕は自分に合わない仕事をしたせいで、大学生の時にバイトは4回もクビになっています、笑
5、理屈っぽく、合理的かつ論理的思考

アスペルガー症候群だと、合理的で理屈っぽい思考を好みます。〇〇なのは〇〇だからであって、、、みたいな。
あまり楽しい会話にはならないので、コミュニケーションの面では「面白い!楽しい!」と人からは思われにくいです。
大人になってからアスペルガー症候群に気づくのは、やはり周囲と上手くコミュニケーションができなくて…という方が多いです。やはり理由としては、楽しい会話・雑談ができないといった面が影響しているでしょう。
ちなみに僕も、冗談などの会話よりも理屈っぽい会話がどちらかというと好きですね(^^;)
6、興味のかたよりやこだわりが強い
アスペルガー症候群の人は、自分が決めたことはなかなか曲げようとしないといった特徴を持っています。子供の頃はこれでよかったかもしれませんが、大人になると違います。
周りとの協調性がどうしても求められるので、こだわりの強さはトラブルの原因になってしまうのです。
また、アスペルガー症候群だと興味が偏っているので、興味のない会話をするのが苦痛だったりします。
一方で、一度興味を持ち出すととんでもない集中力を発揮するので、結果を出す大人のアスペルガー症候群の人は多く存在します。
ちなみに僕は、学生時代の頃は英語にはまっていましたね。そして、大人になった今はビジネスにはまってます。
どちらも、勉強したらした分だけ結果が出るので、笑
7、人に対しての関心があまりなく、人と共感しにくい
アスペルガー症候群でも人によるとは思いますが、基本的に他人に対してあまり興味はありません。
自分の興味を持っている分野に関する人であれば、興味を持つのですが、友人関係などに興味を持ちにくいのです。誰かと話した時に、その人のことを詳しく知りたい!といったことにはなりにくく、「それよも自分の話を聞いてほしい!」といった内容になりがちです。
また、アスペルガー症候群だと共感しにくいといった特徴もあるため、総じて人間関係を作るのが下手です。
大人になると、どうしても社会に出て様々な人と関わらなければなりません。
しかし、アスペルガー症候群の人はそもそもあまり人に興味がありませんし、共感するのも苦手なので、問題になりやすいのです。
8、大きい物音がダメ
アスペルガー症候群だと味覚や嗅覚・知覚など、過敏な人が多いです。
特に、大きな物音があると集中できなかったり、普通の人以上に怖がったりもしてしまいます。
僕で言えば、お化け屋敷に行った時はあまり怖くないのですが、「ドン!」とか「ワッ!」と大きな物音を出してきた時は「ビクッ」となって、普通の人以上にめちゃくちゃ怖がりますw
9、急な予定変更だと慌ててしまう
アスペルガー症候群だと、10時にこの仕事をして、12時に昼ご飯を食べて、15時には打ち合わせの資料をつくって、、など、予定を決めています。
そして、急な変更があり、予定が崩れてしまったときに「どうしよう、、」となり、慌ててしまうのです。
急にパニックになったり、中には逆ギレするような人もいるのだとか。
僕自身はそこまでこの特徴に当てはまっていませんが、もしこの特徴があったら、大人になったら相当苦労しそうです(^^;)
10、目を合わせない・または極端に凝視する
アスペルガー症候群の人は、人と目を合わせるのがかなり苦手です。目を合わせながら喋らない人は多いので、けっこう分かりやすい特徴ですね。
アスペルガーの女性に多いようです。
それか、目をそらさずにずーっと凝視してくる人もいます。
話しているこちら側が圧力を感じてしまうため、これもかなり分かりやすい特徴ですね。
ちなみに僕は、目を合わせるのが苦手な方なのですが、大人になるにつれて徐々に改善されていきました。
というか、不自然でない程度に目は合わせるようにしています、笑
ちょっと疲れますけどね(^^;)
11、記憶力がよく、高学歴の人も多い
アスペルガー症候群の人は、記憶力がずば抜けて高くて、勉強もできる人が多く存在します。
大人になるまでは勉強さえできれば、親や教師からも文句は言われませんから、すごい学歴を持つところまでいっていたりします。
東大に通っているアスペルガー症候群の人は多いという話もありますからね。
ただ、大人になってから仕事をすると、社会で求められる能力がちがうので、高学歴なのに
- 仕事ができない
- コミュニケーション能力が低くて上手くいかない
などで悩まされるアスペルガーの人が多いです。
僕自身、すごい高学歴というわけではありませんが、一応MARCHレベルの大学まではいきました。
バイトは4回クビになるくらい、仕事はできませんでしたが、笑
大人アスペルガーの外見的特徴

大人のアスペルガー症候群の内面を見てきましたが、意外と外見の特徴にも現れていたりします。
ただ、これも男女差・軽度重度かで人によって差はありますから、外見だけでアスペルガーだと決めつけるのはよくありません。
また、
- 孤立型
- 受動型
- 積極奇異型
の3つで差がありますから、あくまで傾向として捉えるようにお願いします。
それでは、それぞれ大人のアスペルガー症候群の外見的特徴を見ていきましょう。
1、孤立型の大人アスペルガーの特徴
孤立型のアスペルガー症候群だと、わりと目つきは細く、キリッとしていますが、表情は乏しいといった特徴があります。
声の抑揚が弱いのですが、目鼻顔立ちが整っていて、美男美女が多いです。
普段日常生活で行うような動きや仕草は早かったり、または極端に遅かったりします。
オシャレに興味はないので、わりと地味目な服装になりがちです。
2、受動型の大人アスペルガーの特徴
受動型のアスペルガーの人は、自分の感情がよく分からないこで、自分のことを話すのは苦手です。
「あなたはどう思うの?」と聞くと、ちょっと話に詰まるような感じであれば、アスペルガー症候群の受動型の可能性が高いです。
受け身で相手に合わせがちなので、周囲の人とは上手くいく場合もあります。ただ、言葉通り受け取ることが多いのと、抽象的な言葉が苦手で冗談が苦手です。
僕は受動型アスペルガーですが、実際に冗談が苦手ですし、けっこう人の意見に合わせる方です、笑
また、受動型アスペルガーの人の特徴として、わりと童顔なのですが顔立ちが整っています。
無難な服装、または個性的な服装のどちらかを好みます。
ちなみに僕は超シンプルで無難な服装を選んでます、笑
3、積極奇異型の大人アスペルガーの特徴
積極奇異型のアスペルガーの人は、大人でもよく喋ります。だから、周囲にいればわりと分かりやすいです。
けっこう目立ちますからね。
普通の大人であれば、落ち着いて距離感を保ちながら話すと思いますが、積極奇異型のアスペルガーの人は違います。
基本的にあまり頭は良くありませんが、感情的になりやすく、とはいっても素直なので騙されやすいといった特徴があります。
外見的には、わりと童顔で目つきはキリッとしていて、顔立ちは整っています。
とにかく特徴として、子供でも大人でも心理的な距離が近く、物理的にも近いです。
だから、男性のアスペルガーだと、女性からは敬遠されがちになります。
見た目としては、目力が強いか、極端に弱いという特徴も持っています。
4、その他、大人のアスペルガーに共通する特徴
大人のアスペルガー症候群は
- 孤立型
- 受動型
- 積極奇異型
の3タイプに分かれると言いましたが、見た目的に共通している部分もあります。
それは、
ガニ股だったり、背骨が歪んでいて、前のめりで強めのS字だったりします。
特に、首から上が前のめりになっているといった特徴があるようです。
ちなみに、この記事を書いているアスペルガーの僕自身はこのような特徴に当てはまらないので、やはり個人差があると言えそうです(^^;)
大人のアスペルガーの特徴に当てはまったら?

今回紹介した大人のアスペルガーの特徴がいつかあてはまり、
「もしかしたら自分はアスペルガー症候群かもしれない…」
「自分の周りにいるあの人はアスペルガーの大人かも…」
こんなふうに思われた場合の対処法をお伝えします。
1度病院で診察を受ける
もしも自分が少しでもアスペルガー症候群の特徴に当てはまる…と感じられたのであれば、病院に行くことをおすすめします。僕自身、大人のアスペルガーの特徴に全て当てはまっているわけではありませんし、20歳になるまで自分は「普通の人」だと思っていました。
しかし、どうしても周囲の人と上手くいかなかったり、仕事ができなかったりで、僕は「自分は何かおかしい…」と思い、病院に行って、アスペルガー症候群だと診断されました。
診断されたおかげで、普通に生きることはやめようと思いましたし、今は自分に合った環境で快適に暮らしています。
もしも病院に行ってなかったら、僕はずーっと苦しむ毎日をおくっていたかもしれません。
合わない会社に通い続け、毎日コミュニケーションに神経をすり減らし、時には仕事ができなくて上司から毎日しかられたり…。
本当に辛い人生をおくっていたでしょう。
このように考えると、やはり病院でアスペルガーの診察を受けた方がいいと思います。
また、大人になってアスペルガーと診断されても、療育手帳が取れる場合があります。
日常生活での困難度合いにもよりますが、もしもあなたがアスペルガーの二次障害で苦しんでいるなどであれば、療育手帳がもらえます。
療育手帳がもらえると、障害者枠での就労が可能になったり、福祉サービスを利用できるようになります。
ただ、アスペルガー症候群は度合いが酷くなければ、年金はもらえないので注意が必要です。
何はともあれ、アスペルガー症候群であるか診察をしてもらえる病院に行くといいでしょう。
以下のページでは、アスペルガーのチェックが簡単な質問に答えるだけで1分でできるようになっていましたよ!
周囲の人がアスペルガーの場合の対応方法・接し方
もしもあなたの周りにいる人が「この人は大人のアスペルガー症候群なんじゃないか…」という場合、対応方法や接し方に困りますよね。
アスペルガーだと、人にもよりますが
- 人への思いやりや気遣いがない
- 人の気持ちを理解できない
- すぐキレる
などの特徴を持っている人もいます。
だから、この特徴に頭を抱えている方も多いでしょう。
特に、夫がアスペルガー症候群だとかなり苦労する…なんて話もよく聞きますからね。
とはいっても、アスペルガー症候群の人は
- 具体的に
- ハッキリと
指示してあげることで、教えてあげれば分かってくれる人もたくさんいます。
この記事を書いている僕も、
- 何が悪いのか
- どうすればいいのか
をハッキリいってくれると、そのおかげで改善できるようになったことはたくさんありました。
ポイントとしては、アスペルガー症候群の人には大人でも「察して!」といった形は難しいので、具体的に指示をしてあげるといいでしょう。
面倒だとは思いますが、そのような接し方をしてあげると、アスペルガーの人は理解してくれます。
大人のアスペルガー症候群の特徴・見分け方まとめ

大人のアスペルガー症候群は、目には見えない病気のようなものです。
パッと見ただけでは分かりにくかったりします。この記事を書いている僕ですら、自分がアスペルガーだと気づいたのは20歳の時でした。
それまでは、自分は普通の人だと思って過ごしていましたからね。
アスペルガー症候群だと男女問わず
- コミュニケーションが苦手で、冗談を交えた雑談が苦手
- 素直というメリットがあるが、騙されやすい
- 同年代の友達ができにくい
- 柔軟な対応や発想が苦手で、マルチタスクの仕事ができない
- 理屈が好きで、合理的かつ論理的思考を好む
- 興味がかたよりやすく、こだわりも強い
- 人に対しての関心があまりなく、人と共感しにくい
- 大きい物音が得意ではない
- 急な予定変更があると必要以上に慌ててしまう
- 目を合わせるのが苦手・または極端に凝視する
- 記憶力がよくて、高学歴の人も多い
人によって軽度・重度・グレーゾーンだったり、特徴の現れ方には差があります。
少しでも自分に当てはまる、と感じたら病院に診察を受けに行くといいでしょう。あなたが「自分は今の社会に合わない…」と感じでいるのであれば、今後もずーっと辛い思いをかかえ続けていきていくことになります。
それだけは悲しすぎるので、新しい生き方を見つけましょう。
ちなみに、アスペルガー症候群の生き方については以下の記事で解説しています。興味のある方は読んでみてください。