- アスペルガーで仕事ができない…
- 向いている仕事が何なのか分からない…
- アスペルガーの人がいて、職場でストレスを感じるし対応に疲れる…
この記事を読まれているあなたは、こんなふうに思われているかもしれません。
自身がアスペルガー症候群で仕事ができなくて悩んでいる方や、自分はアスペルガーではないけど、
職場にアスペルガーの人がいて対応に疲れている…という方が読まれているのではないかと思います。
そこで今回は、アスペルガー当事者である僕が、
- なぜ仕事ができないのか
- 仕事の教え方などの対応方法
- どういった生き方をすればいいのか
についてお話ししていきたいと思います。
アスペルガーの方も、そうでない方もこの記事を読むことで参考になれば幸いです。
目次
アスペルガーで仕事ができない3つの原因

アスペルガー症候群だと、環境によっては壊滅的に仕事ができないです、笑
その理由を3つにまとめると、以下のようになります。
- 人とのコミュニケーションが困難を極める
- マルチタスクが得意ではなく、パニックになる
- 耳から入る情報の処理に時間がかかる
一つ一つ、当事者である僕自身の体験も絡めてお伝えしていきたいと思います。
人とのコミュニケーションが困難を極める
まず、アスペルガーだと
- 相手の気持ちを想像するのが苦手
- 空気を読むのが苦手
- 自分の感情の表現が苦手
などの特徴があるので、本当に協調性にかけるんですよね、、。
例えば僕は、その場に適した行動ができなかったり、相手の気持ちを考えられずに仕事でミスを起こしてしまったことはたくさんあります。
しかも、お世辞や皮肉、冗談が苦手なので、健常者の方と上手く打ち解けて仲良くなれなかったりするのです。
コミュニケーションが上手くとれず、チームワークの仕事だと上手くこなせない…というのがアスペルガーだと存在します。
僕はたまたまチームワークが必要なインターンシップを大学生の時にやって、周囲と連携がとれず、自分だけ意思疎通が上手くとれなくて実力を発揮できなかった…といった過去があります。
やはりアスペルガーはコミュニケーションをとってチームワークで仕事をすすめていく…といった内容が得意ではないので、そういった仕事はできない…となる方は多いです。
人とのコミュニケーションが必要な営業職などは、特に向いていない方が多かったりします。
マルチタスクが得意ではなく、パニックになる
アスペルガーの人が仕事ができない…となる原因の2つ目に、「マルチタスクが苦手」ということがあげられます。
例えば、普通の人であれば電話をして話しながらメモを取るということができます。
ただ、アスペルガーの人はこのマルチタスクができません。僕の場合は、みんなが普通にこなしている飲食店の接客業が上手くできませんでした。
- お客さんが来たら席まで案内する
- 案内したらお水を運ぶ
- 注文をとりにいく
- できた食事を運ぶ
- 食事を片付ける
- お会計をする
といった、様々なことを瞬時に判断して動かなければならない飲食店でのバイトができませんでした。
「一体どれからやったらいいの??」と頭がパニックになってしまうのです。
だから、僕はバイトを結果的に4回ほどクビになったことがあります、笑
その時のことは以下の記事で詳しく書いています。
アスペルガーだと、臨機応変な対応や場に適した行動を取るのが健常者と比べて苦手だからこそ、「仕事ができない…」となってしまうのです。
耳から入る情報の処理に時間がかかる
人によって差はあるとは思いますが、アスペルガーだと耳から入る情報を処理するのが苦手です。
ワンメッセージであれば理解できるのですが、一度に大量の情報を入れなければならない場合、頭が追いつきません。
僕の場合で言えば、会場設営の仕事で「まず〇〇をして、そのあと〇〇をして、〇〇がし終わったら次はこれをして…」
といった内容が一度に理解できず、使い物にならない…といった状況になったことがあります。
また、大勢で会話をする場合、話題がコロコロ変わってしまって頭が追いつかない…となったことも何度もあります。
詳しくは以下の記事で紹介しています。
アスペルガーだと、仕事できない…仕事が遅い…となってしまったりしますが、これは頭の処理スピードも関係しているでしょう。
アスペルガーのせいで職場でストレスがたまる…対応はどうしたらいい?

この記事を読まれている方は、「自分はアスペルガーではないけど、職場にいる人がアスペルガーで困っている…」という方もいらっしゃるかと思います。
重度のアスペルガーだと、人によっては
- 約束が守れない
- 人の話が聞けない
- 一方的に話してしまう
- キレやすい
などの特徴があるため、職場で一緒に仕事をするとなると
「ストレスがたまる…」
「正直言って迷惑…」
「対応の仕方が分からない…」
となっている方は多いと思います。
アスペルガーの人が職場にいたら疲れてしまう…という面はあるかと思います。
その場合まずは、
「この人はアスペルガーだからこういう行動をしてしまう」
「仕方ない」と割り切って行動するしかないのかなと。
逆に無理にアスペルガーの人にできないことを押し付けてしまうと、トラブルの元になるかと思います。
アスペルガーだと
- 一人で仕事ができる
- 単純な作業が得意
などの特徴があるため、そのような仕事を任せるのが対応策だと考えます。
また、指示するときは具体的に話してあげないと、アスペルガーは言葉の裏の意味を読み取るのが苦手なので、理解していない可能性があります。
だから、やるべきことはハッキリと指示を出してあげるといいでしょう。
僕の場合は、飲み会とかで話すのがかなり苦手だったので、それを押し付けてほしくなかったなぁー、、といった面がありますね(笑)
環境さえ合えば、アスペルガーは力を発揮して働ける!
アスペルガーの人は、健常者のように何でも平均的にこなす…といった力はありません。
しかし、専門の仕事であれば、かなりの力を発揮する場合があります。その仕事に自分の特性さえ合えば、能力を発揮できるわけです。
例えば、僕のツイートにはなりますが、以下のような特徴のある仕事がアスペルガーの人は得意です。
発達障害といっても、普通な部分もあるし、逆に極端にできない部分もある。その線引きが状況次第で変わる。
だからこそ
・マイペースでできる
・マニュアル通りにやれる
・臨機応変さは求められない
・怖い上司がそばにいない
・理解者がいるこんな仕事環境が必要
環境さえ合えば普通にすごせる。
— アスペだけど起業したったww (@utiharu08021) February 20, 2018
アスペルガーはマニュアル通りにこなす力はおそらく健常者よりも高いです。
記憶力にすぐれていたり、強い興味を持つとすぐれた集中力を発揮したりと、役立つ場所ではかなりの力を発揮できるのです。
アスペルガーの人は現代の集団行動が重視される世の中にぶっちゃけ向いていないとは思いますが、やり方によっては「仕事ができない…」なんて状態にはなりません。
むしろ「仕事のできる人」になる可能性も秘めているのです。
ちなみに、アスペルガー症候群の人に向いている仕事を以下の記事で紹介しているので、参考にどうぞ。
仕事ができないなら、アスペルガーは無理に働かなくていい!

僕はアスペルガー症候群であれば、わざわざ働かなくてもいいと思っています。
「仕事ができない…」と悩まれている方は、精神的に辛くなって2次障害に悩まされる可能性が高いからです。
うつ、強迫性障害、統合失調症、摂食障害、睡眠障害、フラッシュバックなど、とにかく辛い毎日が待っているかもしれません。
実際、この記事を書いている僕はアスペルガー症候群なのですが、仕事ができなすぎて鬱になりかけました。
僕は大学生の時にバイトを4回クビになってますし、
「おまえは社会で通用しない」とか
「こんな仕事のできない奴は初めてみた」なんて言われたりした実績を持っているほどです、笑
あの時は「どうしてこんなにも自分はできないのだろう…」という劣等感に打ちのめされそうになりましたし、本当に絶望していました。
しかし、今は僕は社会に出て働く…ということをやめました。
「生きていくためのお金はどう稼ぐんだよ!」という声が飛んでくると思うのですが、僕はネットを使って自宅で稼いでいます。
わざわざ会社組織に属して働かないといけない…
という環境ではなくなったため、人間関係に悩むことはありませんし、自分と周りの人間を比べて劣等感にさいなまされる…ということもなくなりました。
今はむしろ「もっと上に行くぞー!」と前向きな気持ちで毎日をすごしています。
ネットビジネスで自宅で稼いでいるというと、「怪しいw」「うさんくせぇw」なんて声が飛んできそうですが、本当の話です。
仕事ができない…と悩んでいるアスペルガーの方に、こんな生き方もあるんだよ、ということを知ってもらえたらと思います。
ちなみに、以下の記事でアスペルガーの僕が月収100万稼いで思ったことなどをまとめています。興味のある方は読んでみると面白いかもしれません。