- 人の会話についていけない…
- 上手く会話ができないのは何で?
- 大勢の雑談が苦手すぎる
上記のように悩んでいて、もしかして自分はアスペルガー症候群ではないのか?と思われている方は多いのではないでしょうか。
僕は20歳の時に自分がアスペルガーであることに気付きましたが、それまでは
「なんでみんな会話中に面白いことが言えるのだろうか…」
「自分は何で会話のテンポについていけないのだろうか…」
と、深く悩みましたし、あまりにも普通の人のようにできないため、
劣等感で絶望していました。
今回は、人の会話についていけないこととアスペルガーの関係について、当事者である僕の意見を述べたいと思います。
目次
人の会話についていけないのはアスペルガー?

人の会話、特に大勢で会話するときに「自分だけ話についていけない…」となるのはアスペルガーなのでしょうか。
個人的な見解にはなってしまいますが、僕はその可能性が高いのでは?と思っています。
僕は会話のテンポについていけないことで悩みました
僕は昔、自分がアスペルガー症候群であると気づいていなかった頃、大勢での会話についていけなくてとても辛い思いをしました。
みんなが面白い冗談なんかを言いながら話している中、自分は話に加われないのです。というか、頭がみんなのする会話のテンポについていけない…。
自分に話を振られても、冗談が上手く返せなかったり、話の意味を取り違えて変な発言をしてしまったり、その場が「シーン…」となったことは何度もありました。
自分は頭の回転が遅いのではないか?と非常に悩みましたし、周囲の人がみな天才に思えたくらいです。
後から自分がアスペルガーと分かり、その理由が分かりましたが…。
でも、自分がアスペルガーだと診断される前は、人の会話についていけないことや、人と会話が弾まないことについてめちゃくちゃ悩んでいました。
僕は、話をする時は、事実の羅列ならできるんですよね。ただ、それだと盛り上がらないのです。
だから大勢で話す場だと、とにかくつまらない奴扱いされます。
だから僕はあまり話さなくなったのですが、今度はそうなると「あいつは何考えているか分からない…」とか言われる始末です。
僕はその時はもう本当にどうしようもなく感じました。
「自分は無表情でたんたんと事実を述べることしかできない…」
このせいで、高校時代や大学時代は友だちも非常に作りにくかったですし、寂しい毎日を過ごしていました。
しかも、自分がアスペルガーだと気付いていなかったので、「自分はなぜか周囲の人よりも劣っている…」といった考えになってしまい、死ぬほど辛かったです。
また、大勢の会話ができないだけでなく、仕事でも
耳から入ってくる大量の情報が処理できず、説明・指示が理解できないことが頻繁にありました。
話が複雑になるほど、話についていけなくなり、結果的に仕事でもミスをしました。
仕事といってもバイトではありますが、会議の話についていけなくなると、
とりあえず「はい!」とは言うものの、分かっているふりをしてごまかしている感じでした。
一つのことをじっくり考えることは得意なのですが、その場で回答を求められるテンポの良い会話は苦手なのです。
頭が追いつかないですからね…。
しかし、周囲からは「何でこんなこともわからないの?」とか「察しろよ」とか、こちら側からすると「いや、そんなこと言われても・・」なんてことを言われたりもしました。
とても辛かったです。
みんなができることが自分はできない…
という事実に押しつぶされそうになることは頻繁にありました。
ただ、会話についていけないということで、自分がアスペルガーだと分かり、今は自分に合った環境で毎日を過ごしているので気持ち的にそこまでストレスはありませんが。
なぜ、アスペルガーだと話についていけないのか

この記事を読まれている方で「もしかして、会話についていけないのはアスペルガーなのではないか?」と疑問に思われている方は多いと思います。
で、結論から言うとアスペルガーである可能性が高いのでは?と思います。
というのも、
アスペルガーの人は言葉の裏を読むのが苦手だったり、2つ以上のことを同時にこなすのが不得意だったりします。
だから、大勢の会話だと話題がコロコロ変わってついていけない…となったり、言葉の裏を読んでコミュニケーションが行われたりするので、話についていけなくなるのです。
特にアスペルガーだと、
- 曖昧な表現や指示が苦手
- 行間を読むことが苦手
といった特徴があり、
現代の日本の暗黙の了解が重視されすぎている世の中では、本当に生きにくくなっています。
日本人は、婉曲な表現が大好きですからね。。
会話についていけないという悩み・この先どうすればいい?

さて、アスペルガーだと会話のテンポについていけない・話についていけない…という悩みが出てくるのですが、どうやって対処するべきなのかが問題になりますよね。
小手先のテクニックとしては、会話のスピードを遅くするために、自分がゆっくり話すということをするのです。
そうすると、相手もこちらに合わせてゆっくり話してくれたりするのです。
人って、相手が早く喋っていたら自分も早口になりますし、逆に相手がゆっくり話していたら自分もゆっくりになる…そういった性質があるのです。
だから、マイペースに話しましょう。
また、相手の言ったことをもう一度こちらで復唱して、おうむ返しで時間を稼ぎ、返事を考えるのもありです。
「〇〇なんですよ!」と言われて、
「〇〇なんですね!」と言うと、
相手は自分の話をしっかり聞いてくれていると思ってくれますし、
こちら側としても、話を理解しているようにみせることも可能です。
また、仕事面では分からないことがあったらしっかり質問しましょう。
理解していないのに「はい!」とか分かったふりをしてしまうと、後でミスをして怒られますからね。
また、会話についていけない対処法として、事前に自分は雑談が苦手だと伝えておくことも手です。
そうすると、相手も分かってくれたりします。
あと、自分がやっているのは会話をパターン化していくことですね。
話を振られたら、とりあえず共感しておこう!とか。
こんなふうに話を振られたら、このように言葉を返すとスムーズに話がすすむ…とか。
いろいろパターン化して対応できる面もあるので、アスペルガーであるならそのように対処するといいかもしれません。
まとめ
人の話についていけない…という悩みは深刻ですよね。
僕は会話が上手くできなくて、仕事もできなくて、それで自分がおかしい…ということに気づき、アスペルガーの診断を受けにいきました。
そして、自分がアスペルガー症候群だということが分かった…といった感じです。
もしもあなたが会話についていけなくて悩んでいるのであれば、アスペルガーの可能性があると思います。
また、アスペルガーであった場合、この社会で生きていくことはなかなか難しいです。
だから、僕は会話についていけないことで悩まなくてすむような暮らしをしています。
もしあなたが
「もう社会に合わせて生きたくない…」
「人間関係に疲れてしまった…」
と思われているのであれば、以下の記事を読むといいかもしれません。
あなたの視野が広がりますよ。