アスペルガー症候群だと、
- 片付けができない…
- 整理整頓が苦手…
- 片付けようとする意思はあるのに、どうしていいか分からない…
このように、上手く散らかった部屋やデスクなどをキレイにすることができないという特徴があります。
しかも、これは子供だけでなく大人でもアスペルガーであればなってしまいます。
特にASDだけでなく、ADHDも併発している方だと、片付けられないという特徴が強く、大人になって会社の人・職場の人間から「だらしない」と見られたり、
そのせいで上司にも叱られたり、本人が辛い思いをしてしまいます。
そんな状況になるのは嫌ですよね、、。
そこで今回は、
- アスペルガーなどの発達障害の人が片付けが苦手な理由
- 子ども・大人にも使える片付けのコツや工夫・対策方法
についてお伝えします。
また、アスペルガーなのに片付けはできるよ?という方もいることについてもお話します。
この記事を読むことで、片付けできない…という悩みから解放されますよ!
目次
アスペルガーたと片付けが苦手である理由!

アスペルガー症候群であれば、基本的に片付けが苦手といった特徴があります。
もちろん人によって症状の表れ方には違いがあるので、全員が全員そうかというと違いますし、対策方法を覚えればきちんと片付けできたりもします。
さて、なぜアスペルガーは片付けが苦手なのか?についてですが、それには以下の4つの原因が考えられます。
- こだわりが強すぎて捨てられない
- 優先順位を作るのが下手で段取り力がない
- 何をどこに置けばうまく収まるのかという想像力が働かない
- ADHDの特徴も兼ね備えている
こだわりが強すぎて捨てられない
アスペルガーだと、こだわりが強いという特徴があったりします。
これは、捨てられないことにつながってきて、それが片付けられないことにもつながってくるのです。
アスペルガーからすると「これは必要だ!」というものがどんどん増えていき、自分からしてみれば必要なものなので捨てません。
その結果、いつのまにか部屋が散らかっていたり、会社のデスクが汚くなっていたりしてしまうのです。
そして、厄介なことに捨てないことにこだわりのあるものが散らかっているため、片付けよう…という気持ちが起こりません。
ただ、普段使うものと使わないものに分けて、いくつかは収納するなどの手で対策していくことは可能です。
優先順位をつけるのが下手で、段取り力がない
アスペルガー症候群だと、優先順位をつけるのが苦手といった特徴があります。
片付けをしよう!と思っても、「一体何からしたらいいんだ?」と困ってしまう事態になりがちなのです。
まずはこれを一箇所にまとめて、そのあとケースに入れて、押し入れに入れて、、などの計画を立てるのが苦手ですし、
- まずはケースから準備すればいいのか?
- 散らかったものをまとめることから始めればいいのか?
- そもそも押入れに物を入れるすき間はあったのか?
ということなどがごちゃごちゃになり、行動ができなくなってしまうのです。
段取りを考えるということが苦手なのが、片付けのできない原因の一つでしょう。
何をどこに置けばうまく収まるのかという想像力が働かない
アスペルガーだと、想像力が欠如しているという方が多く、目の前にものが散らばっていても、
どこにどう置けば、片付けられるのか?の想像がつかない…という方が多いです。
想像がつかなければ、もちろん動くこともできません。
結果的に片付けができず、どんとん部屋は散らかっていく…といった感じになるのです。
ADHDの特徴も兼ね備えている
アスペルガー症候群である方は、ADHDも併発している方が多かったりします。
ADHDの特徴として、「集中力が続かず、他に気をとられる」といったものがあります。
これは、片付けをする際に発揮されやすい特徴でになります。
どういうことかというと、いざ片付けをしよう!となっても、なかなか集中ができないのです。
そして、片付けのと中に見つかったゲームなどで気付いたら遊んでしまっていたりなど、とにかく他のことに気をとられてしまう…などの事態になりやすいです。
結果的に、整理整頓ができていないのです。
それどころか、押入れを出してきたら面白そうなものが見つかってしまい、それに夢中になり、余計に散らばっていた…なんて事態になる方もいますからね。
アスペルガーで片付けができない方は、ADHDの特性もある…という方もいらっしゃいます。
アスペルガーで片付けられない!子供や大人を問わない対策方法・コツ9選

発達障害・アスペルガーだと、まったく片付けができないのか?というとそうではありません。
やり方次第では、大人も子供も問わず、しっかり片付けができるようになります。
というわけで、今回は発達障害・アスペルガーにおすすめの片付け方法・コツを10個紹介いたします。
自分で取り入れられそうなものはどんどん取り入れて、部屋をきれいな状態で保てるようにしてみてください!
持ち物の数そのものを減らす
そもそも持ち物が多くなればなるほど、部屋にものが散らばり、汚くなってしまいます。
アスペルガーだと片付けが苦手であるという考えを前提に、そもそも物をあまり持たない、という選択をするのも効果的です。
部屋の散らかりようがなくなりますし、整理整頓もされて生活しやすくなります。
必要最低限のものしか部屋には置かない・その他のものは捨てる!といった考えを持つと良いでしょう。
床に物は置かない
習慣として、「床に物を置かない!」という決まりを作った方がいいです。
でないと、床に物を置いて、放置して、また物を置いて、を繰り返し、どんどんどんどん部屋が汚くなっていきます。
そして、アスペルガーだと片付けが苦手なので、部屋に散らかった物をどうすればよいか分からなくなってしまいます。
だから、床に物を置かないだけでも散らかるということが防げて部屋はきれいになるので、床に物を置かないことを心がけるといいでしょう。
使わないものは出しっ放しにしない
部屋やデスクの上に物が散乱してしまう原因として、出しっ放しで放置しているということが考えられます。
だから、本当に使わない物以外はきちんと棚やケースに入れるように決まりを作りましょう。
そうすれば、本当に必要なものだけが机の上に残り、あとはきっちり棚に収まった状態になることができます。
片付けをする必要がないぐらいに、「予防」のようなことをしましょう。
片付けする時に完璧主義にならない
もしもあなたがアスペルガーで、すでに部屋が散らかった状態である…となっている場合、片付けを開始したくなりますよね。
で、やりがちなのがいっぺんに全部片付けをしよう!と完璧主義になってしまうこと。
こうなると、何から片付けていいのかわからなくなります。
ですから、今日はこの一角だけをとりあえずきれいにしよう!といった形で少しずつ片付けていくといいでしょう。
そうすることで、片付ける範囲も狭まり、アスペルガーで優先順位を決められない!と慌てることも減ってきます。
物を置く場所を決める
片付けできない原因として、何をどこに置けばいいのか分からない…というものがあげられます。
であれば、最初から「このケースにはあれをいれる」のように、物を置く場所を設定してしまえばいいのです。
付箋や紙テープなどでラベリングしておけば、アスペルガーの人でも「明確な指標がある」ということで、スムーズに片付けができるようになります。
いくつかケースを用意して、何を入れるボックスなのかをしっかり書いて、そこに収納するようにする!といった工夫をしてみましょう。
収納ケースはなるべく透明に!
たくさんの収納ケースを使っていると、どこに何を入れたのか分からなくなってしまいます。
しかし、透明なケースを使うことで、どこに何があるのかが一目で分かり、「あれを使いたい!」と思った時にスムーズに取り出すことができるようになります。
片付けのデメリットとして、どこに何を収納したのか忘れる…といったものがありますが、透明なケースを使うことで対処できますよ!
できない自分・子供を責めない
アスペルガーであれば、片付けが苦手なのはその特性上しょうがないことです。
子供も大人も関係なく、「整理整頓ができない。」と悩んでしまう方は多いでしょう。
そんな時に、アスペルガーの子どもを片付けができないからといって責めたり、
「片付けのできない自分は何てダメな人間なんだろう…」と責めてはいけないということです。
鬱につながったりしてしまいますからね。
片付けは工夫などでどうにかなるので、少しずつ対処していきましょう。
片付けのルールをしっかりつくる
アスペルガーはルールをきっちり守る特性があります。
だから、自分の中で明確なルールをつくると、部屋が散らかるといった事態は防げます。
例えば、
- リモコンはいつもここに置く
- スマホはこの机に置いておく
- 財布はこの入れ物に入れておく
など、細かく置く場所を決めておくのです。
そうすることで、部屋は散らかりにくくなります。
また、掃除をする日なんかを明確に決めて、普段から部屋がものであふれないような仕組みを作るといいかもしれません。
3ヶ月使わなかったら捨てる
家に置いていて、3カ月使わなかったものは捨てる!と決めると部屋がかなりスッキリします。
これはアスペルガーである僕自身がやっていることなのですが、情報はパソコンやスマホでメモで残し、いらないものはどんどん捨てていくというものです。
そうすることで、部屋は散らかりませんし、本当に必要なものだけが残るという良い状態を作ることができます。
アスペルガーだけど片付けできる方へ

- アスペルガーだと部屋の片付けができない…
- 発達障害だと、片付けられない女になってしまう…
なんて声がある一方で、
「私はアスペルガーだけど片付けできます」なんて方もいらっしゃるかと思います。
そもそもアスペルガーといっても人によって特徴は違いますし、出る特性も人によって変わってくるのです。
だから、片付けのできるアスペルガーがいても何もおかしくありません。
僕自身アスペルガーですが、そこまで片付けできない…と悩んだことはありません。
一つボックスをつくって、そこに何を入れるか決めて、どんどん突っ込んでいく…みたいな形にすれば部屋を片付けることはできますからね。
まれに私は片付けができるから
- アスペルガーではない
- 発達障害ではない
と考えて、それでもできないことが周囲に比べて多いことから「一体私は何なんだろう…」と悩んでしまう方がいます。
しかし、片付けができるからといってアスペルガーでないわけではないので、そこは柔軟に考えるのが良いかと思います。
僕は片付けはできるけどコミュ障な部分はありますし、冗談が苦手だったりしてアスペルガーですし。
まとめ
アスペルガー症候群だと、片付けができない…という方は多いです。
特にADHDなどの発達障害も同時に併発している方は、整理整頓などが大の苦手だったりするでしょう。
しかし、今回お話ししたような対策方法を実践することで、ある程度片付けの問題はなくなります。
コツさえ掴んでしまえば、片付けはアスペルガーの子どもでもできたりします。
あまり自分を非難せず、ゆっくり片付けのできる自分になっていきましょう。
今回は以上です。